二十四節句

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7月も残り半分となり、学生の方は夏休みも近づいていると思います。
学校によっては既に夏休みの方もいらっしゃると思いますが。

季節は国によって様々に異なりますが、今はグレゴリオ暦が一般的です。
日本古来の暦もあり旧暦という風習としての残っております。
例えば、「冬至」に「かぼちゃ」を食べたりします。

今は夏なので、冬の話をしても実感がわかないので、夏の話をしましょう。
夏であれば、「土用丑の日」に「鰻」を食べるという風習があります。
でも、この風習は二十四節句には入っていません。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この「土用丑の日」は江戸時代に平賀源内が作ったものと言われています。
当事、夏に鰻を食べる風習がなかったため、夏場の鰻屋は商売に困っていました。そこで、ある鰻屋さんが平賀源内に、
どうしたものかと相談したのでした。

先ほど、「土用丑の日」は二十四節句には入っていないと言いましたが、全く関係がないわけではありません。「土用」とは、「立春」
「立夏」「立秋」「立冬」の前18日の事を指し、丑の日は十二支の丑にあたる日のことをさします。

初めは思いつきだったのかもしれませんが、鰻屋の店先に「本日、土用丑の日」と掲げたところその鰻屋は大変繁盛したそうです。

そこから、夏バテ防止には土用丑の日に鰻を食べると言う風習ができたのです。

そんないきさつですが、鰻にはビタミンAを初めとするビタミン郡が豊富で科学的にも夏バテ防止になると言うことが分かっています。

平賀源内といえば、「エレキテル」を発明していますが、「土用丑の日」も発明していたのです。

一番初めの「冬至」に「かぼちゃ」を食べる風習も風邪の予防になると実家の祖母に聞いたことがありますが、
かぼちゃにはカロチンやビタミンが多く含まれるのであながち迷信でもなかったりします。
それと、「ゆず湯」という風習もありますが、それは「冬至」と「湯治」をかけたものだといわれています。

日本人の季節を二十四に分ける感性もさることながら、その節句ごとの風習があることも、他では見られないものです。
その感性に気付ける余裕は、いつも持っていたいと思います