実践社会学

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社会学では、実践的なものとしてフィールドワークという手法が良くとられる。
これは、現地調査というもので実際に現地に住み込んで、リサーチをすることだ。
文化人類学の例をとればわかりやすいかもしれない。一般的に未開社会と言われる地域(アマゾンの奥地とか、アフリカの民族社会とか)に入り込みそこで生活をし、研究するという方法である。

この手法は、社会学では良く知られて入るが、それのみを扱う分野はあまりない。
何を言いたいかというと、本当の意味での
「実践社会学」はまだ確立されていないと思われる。
学問が方法論であるならば、それでも良いだろうが、学問は単に方法論とはいえないのだ。
実践社会学というからには、それなりに学問体系が確立されていなければならないといえる。
それでは、いったい何を指して「実践社会学」というのか。
私が考える「実践社会学」とは、実際に社会に出て学ぶことを「実践社会学」という。
社会では、どちらかというと習うより慣れろという思考が強い。教えられたことをそのままやるのでは、自分自身の成長もないばかりか、その所属組織に対して損害を与えていることにつながりかねない。特に営利目的の組織であればなおさらだ。
実際、社会に存在する組織で一番数が多いのは営利目的の組織であり、その中でコストになる人間は、淘汰される。

では、淘汰されないためにはどうすればよいのか。
それは先ににも少しあげた「教えられたこと、言われたことのみをただこなすだけでは、誰も評価しないため、自分の付加価値を上げより考察すること」
が必要である。

ただ、このことはまだ学問的に体系づくられてはいない。
このことが学べる環境が実際大学などの学校にはないのだ。
ただひとつだけ、これを学べる環境がある。
それは、実際に社会出でて学ぶ「インターンシップ」である。
インターンシップとはもともと就業体験としてて意義付けられているが、言い換えてしまえば、「実践社会学」となりうるものでもある。
「習うより慣れろ」これが実践社会学のすべてであり、基礎概念である。

実際にまだインターンにシップを体験していない学生諸子には、ぜひ学んでほしい学問のひとつだ。