3/20/2007

ThinkFree Online Beta Rport

昨年の12月13日に書いた ThinkFree Online betaについての追記です。

あの記事を書いてから、実際に使ってみました。
利用法について簡単にまとめて見ましたので、ご参考くだされば、幸いです。

まずは、トップ画面。英語表記です。英語のわからない方で、これから始める方は、「Sign up」のボタンをクリックしてください。すでに登録済みの方は、右上の「sign in to my office」をクリックすると、下の画面に切り替わります。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、若干日本語が含まれています。
これは、FireFoxの日本語翻訳機能を用いた場合に自動で変換されます。また、ログイン後の画面では、その機能が大きく影響してきますので、現時点ではFireFoxでの利用をお勧めします。

赤い枠でかこったところが、翻訳された状態での表示部分です。ちょっとしたことですが、これだけでも、使いやすさはだいぶ違ってきます。
太い赤枠は、ブラウザ上での翻訳が完了したということを示してあります。

ワード、エクセル、パワーポイントと同じ雰囲気のアイコンが並んでいます。使い勝手は、ほぼMS Officeと同じです。

これは、MSワード互換のドキュメントといわれるものです。使い勝手は全く同じです。

次にMSエクセルと互換のスピードシートといわれるものです。見たとおり、気になるような点はあまりありません。(若干的に劣ってしまうのは仕方ありません)

最後は、MSパワーポイント互換のプレゼンテーションです。こっちの名前のほうが、わかりやすいかも…。ちなみに、デザインテンプレートは、MSよりも良いです。(個人差もあるとは思いますがThinkFreeの方が好きですね)

使ってみての感想は、結構便利ではあるのですが、Javaプログラムなので、データをローディングする際に多少ストレスを感じます。しかし、MacOSX Tigerでは、Windowsと違ってそれほどストレスを感じませんでした。
ちなみに、ThinkFreeはパッケージ版もあって、MSofficeに比べるとかなり安価に購入できます。実際Macに入れて使っていたりします。

私の利用状況についてですが、Macで作成したデータをUploadし、後でWindowsで利用したり、Macで再度利用したりと、バックアップを兼ねた個人PC間でのデータシェアリングとして利用しています。
これは、個人的にかなり重宝しており、もし手持ちのPCが全滅してしまっても作成した提案書やリスト、レポートなどには全く影響がありません。
以前、ハードディスクが壊れてしまって、提出済みのレポートや提案書関連データがすべて消えてなくなってしまったことがありました。なるべく簡単にバックアップを取りたいと思っていたところだったので、ちょうどよかったです。


最後に、PDFへの変換は標準で使えるようなので、ありがたいですね。

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3/09/2007

Outbound Port25 Blocking

自宅からメールが送信できないという状況に陥り、いろいろと調べてみると、どうやらOutbound Port25 Blockingというを導入したためのようでした。
同じぐらいの時期に、各ISPが導入したようで、同じようなトラブルの相談をすでに何件か受けています。

そもそも、このOutbound Port25 Blockingってなんなの?と思い調べてみると、どうやらPort25から送られてくるメールに対してISPのサーバでは「受け付けませんよ」というものらいいです。
というか、Port25って?
TCP/IP通信において、情報をやり取りするためのトンネルのようなものです。
このトンネルをパケットと呼ばれる最小単位の細切れ情報が行き来しているわけです。
パケットと言えば、携帯電話(パケット定額とか)でもよく耳にするわけですが、電子データをやり取りするための入れ物と考えてください。

メールであれば、送信する場合は通常port25を使用します。(ちなみに、受信はport110とは、サイト情報はport80、port8080とか)通常使用するポートは素人目には全く存在していないかのように開いています。
Windowsの場合、このポートが勝手に結構あいていたりするため、セキュリティの脆弱性になりやすく、ポートスキャンをかけるとどこかかしら空いているなどという問題が多かったため、サーバ管理者の多くは、Windowsサーバを毛嫌いしている傾向がありました。(だいぶ解消されてきたようですが)

ところで、なぜポート25番をブロックする必要があったのでしょうか?
どうやらその原因は、最近急増している「迷惑メール」にあるようです。
以下はBBエキサイトからの引用です。

携帯電話やパソコンに勝手に送られてくる「迷惑メール」は、年々増加の一途を辿っており、ウイルス感染の原因や詐欺の手段として利用される等、その被害が深刻化しています。
BB.exciteでは、迷惑メール対策の1つとして、「Outbound Port25 Blocking」を実施します。この取り組みにより、悪意あるユーザがBB.exciteのインターネット接続サービスを利用して大量の迷惑メールを送 信する行為を規制できます。また、お客様のパソコンがウイルス等に感染することにより、知らないうちに大量の迷惑メールが送信されるという問題も回避でき ます。

要するに、ウィルス経由での迷惑メールの送信をできないようにする措置といったものです。
ウィルスもいろいろと種類があるわけですが、感染したことを知らないでいると、勝手に迷惑メールをバンバン送信してくれるようなかなり迷惑なものもあります。
そんなものから、ほかの方に迷惑がかからないようにするために、ウィルスからの送信だけをブロックするという措置です。

たとえば、回線はフレッツを使って私のようにBBエキサイトをプロバイダで利用している場合は、メールが送信できないという影響をもろに受けてしまうのです。

その問題を解消するには、port587経由でメールを送信すれば良いです。

現在、各ISPがこぞって実施してきているので、突然メールが送れなくなってしまい困ってしまっている人などもいることでしょう。

そんな時は、ネットで自分の使っているISPを調べてみるといいかもしれません。

最後に、ISPとは、インターネットサービスプロバイダーのことです。So-netとか、OCNとか、ODNなどがそれにあたります。(詳しくはJAIPA全国プロバイダー一覧を参照

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3/05/2007

Simple is best

シンプル・イズ・ベストなどとよく言われますが、簡単な事などそんなに多くありません。世の中複雑にできているのです。
しかし、もう一方では、世の中が複雑だからこそ、簡単なものは、受け入れやすいとも言えます。

文章も、簡単なものほど多くの人に受け入れられます。よく、執筆の指南本では、小学生5,6年生ぐらいでも読めるような文章にするといいと言われています。

日本は、他の国に比べると知的水準が高いと言われていますが、それは、読み書き、そろばんの事で、考え方や理解能力のそれとは違います。本当の意味での知的レベルとは、考え方や理解能力の事をさしています。いわゆる「知恵」のことです。

前職では、人材に関わる仕事をしていましたが、そのときに読んだ「ビル・ゲイツの面接試験」という本には、その答えのような事が書いてありました。
また、コンサルティングという仕事に置いても、同様のスキルが要求されます。

それは、「単純な問題ほど、答えまでの過程は複雑で、複雑な問題ほど答えまでの過程は単純」ということがポイントです。また、解けない問題というものも存在していますが、ポイントは、その解けない問題に対してどう向き合うか?という姿勢の部分がポイントです。

ちなみに、数学では今でも解けない問題がいくつか存在します。(回答できれば1億円です:数学21世紀の大難問)これらに共通しているのは、問題自体が非常に単純ということです。
例えば、「どんな掛け方をされた輪ゴムも無理なくはずせるような、手の上に乗る1つの物体は、滑らかに球に変形できるはずであるという予想を数学的に証明しなさい」という問題は、一見すると簡単そうに見えますが、ポアンカレ予想と呼ばれる、ミレニアム賞問題の一つです。(単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である)


いきなりですが、ここで問題です。

一辺が2cmの正四面体の体積を求めなさい。





解けるでしょうか?

実は、正四面体の体積問題には、いくつかの解き方があります。一つは、底面積×高さ×1/3。正四面体は、立方体の四つの角を切り落とした残りの形です。
こっちから求めれば、面倒な計算をしなくても、暗算でできてしまいます。

二つ目は、下記の公式を使います。



aには一辺の長さが入ります。

三つ目は、三平方の定理を利用した解法があります。この解き方で進めていくと、最終的には、二つ目にあげた公式が出てきます。しかし、これは最も計算が多く一番めんどくさい解き方です。

2つ目の公式を使えば、計算も楽で簡単に答えを出す事が可能です。ここで問題になっているのは、「正四面体の体積を求める」事なのですから、答えが合っていれば、どんな解き方をしてもよいのです。はじめにあげた解法も簡単に計算可能ですが、正四面体だけを考えているとこの考え方にまで行き着きません。問題に対するパラダイムシフトが必要です。しかし、答えは正確に出せます。

数学においては、答えが合えば正解ですが、問題を出す側としては、その考え方に興味を持っているのです。しかも、社会生活においては、この考え方の方が重要だったりします。
知恵として一つ目の考え方を知っていれば、簡単に答えを出す事が可能でしょう。豊富な知識があれば、二つ目の公式だけで解いてしまうかもしれません。三つ目の方法は、そうした事をせず、知っている知識だけで対応しなければならないやり方です。「単純な問題ほど、答えまでの過程が複雑になる」理由には、そうした方法論でしか、その問題に対処できないからです。
より知恵をつけるか、もっと知識を貯えるかすると、無駄な計算をする時間が省けますし、物事をよりシンプルに進める事ができるのだと思います。

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paradox

今の世の中、パラドックスは至る所に存在していますが、一般生活ではその存在にすら気がついていません。 しかし、一度その存在に気がついてしまうと、いろいろな物事が気になってしまうのも事実です。まるで、思春期の青年のような想いがそこにはあります。

ちなみにパラドックスとは、

  1. 一見すると筋が通っているように思えるにもかかわらず、明らかに矛盾していたり、誤った結論を導いたりするような、言説や思考実験などのこと。

  2. 数学において、公理系に生じた矛盾点のこと。

  3. 一般的な直感と反した、数学的に正しい解答や定理のこと。

  4. ある目標を追おうとすればするほどかえって目標から遠ざかったり、ある主義を貫こうとするがゆえにかえってその主義に反することをしなければならなかったりする状況。

逆説、逆理、背理と訳される。ギリシャ語で"para" は「反」「逆」を、dox" は「意見」という意味を表す。有名なものに、自己言及のパラドックスリシャールのパラドックスベリーのパラドックスがある。

本質的に、パラドックスは、「生か死か」「在るか無いか」のような二極が対立する論理において生じる。


ただ、矛盾とパラドックスは厳密には、本質的に異なる概念とされています。前者は本来は仮定(公理)がはっきりした状況で用いる言葉であるのに対し、後者は仮定がはっきりしないからこそ起こる矛盾を指します。

特にパラドックスは、物理・数学の分野でその本領を発揮します。数学に関わる既存のパラドックスは全て、仮定をはっきりさせない、いい加減な論理が原因になっているので、仮定をはっきりさせさえすればパラドックスは解消されます。19世紀までの数学は、今に比べればだいぶいい加減なもので、様々なパラドックスを内包していました。しかし20世紀以降、数学者の努力により、数学はより厳密なものへと変化し、これら全てのパラドックスは解消されました。

もともと、数学は哲学をよりわかりやすく説明するために取られた手段が、学問として確立した訳ですから、根本には哲学的問題を内包していても、何ら不思議ではなかったのです。しかし、実証主義の台頭によって疑う事を覚えてしまった学者たちが、仮定そのものに疑問を持つようになったことが、パラドックスの発見につながったのです。

こうした概念は、いくら形式的に説明したところで、よくわからないものです。

かなりわかりやすい命題があるので、ご紹介します。

  1. 抜き打ちテストのパラドックス

    ある先生は、学生に抜き打ちテストを行うために、次のことを公言した。
    「来週の月曜日から金曜日のうち、いずれかの日に抜き打ちテストを行う。」(抜き打ちテストだから、テストが行われる日は事前には予測できない。)
    これを聞いた学生は次のように推論した。
    まず、金曜日に抜き打ちテストがあると仮定する。すると、月曜日から木曜日まで抜き打ちテストがないことになる。そして、金曜の朝の時点で、今日が抜き打ちテストの日だと予測できてしまう。これは、抜き打ちテストであるということに矛盾する。よって、金曜日には抜き打ちテストがないことが分かる。

    次に、木曜日に抜き打ちテストがあると仮定する。すると、月曜日から水曜日まで抜き打ちテストがないことになる。そして、木曜の朝の時点で、木曜日か金曜日に抜き打ちテストがあることになるが、金曜日には抜き打ちテストがないことが分かっているので、今日が抜き打ちテストの日だと予測できてしまう。これは、抜き打ちテストであるということに矛盾する。よって、木曜日には抜き打ちテストがないことが分かる。

    同様に考えていくと、水曜日、火曜日、月曜日にも抜き打ちテストがないことが分かる。したがって、先生は抜き打ちテストを行うことができない。

    そして抜き打ちテストが発表された一週間が始まった。

    学生の予想通り木曜まで抜き打ちテストはなかった。しかし、金曜日になって先生が「では今から抜き打ちテストを行う。」と宣言したのである。すかさず学生が反論した。「抜き打ちテストは不可能です。昨日まで抜き打ちテストがなかった時点で、今日テストがあることは予測されます。このことは先生が公言した抜き打ちテストであることに反します。」

    すると先生はこう言ったのである。「君は今日抜き打ちテストが行われないと思っていた。ならば抜き打ちテストは成立しているじゃないか 」
    学生は「?? 」

    以上が抜き打ちテストのパラドックスである。

抜き打ちテストの意味のすり替えによっておこったパラドックスです。難しくいうと、「様相論理の決定不可能な命題を元にした間違った推論」などともいわれますが、簡単にいえば、「思い込みによる勘違い」です。

要するに、先生が「抜き打ちテストをすると言った事」に対して、この生徒はいつテストが行われるのか?という事を推測しようとしました。その結果、抜き打ちテストができないという結論を出した訳ですが、先生は「抜き打ちテストをする」とだけ言った訳ですから、先生の論理も正しい訳です。社会生活に置いては、このような状況を思い込みよる勘違いとして簡単に処理されている訳です。

複雑に物事を考えようとすればするほど、陥りやすいのが、パラドックスです。

クレバーな学生は、そんな反論をするかもしれませんが、スマートな学生は、抜き打ちテストのため、その日からテスト勉強をしていることでしょう。

これ以外にも、面白い命題は、様々あります。

  1. ゼノンのパラドックス
    カメを追いかけてカメのいた地点にたどり着いても、その時点でカメはさらに先に進んでいるため永久にカメに追いつくことはできない。アキレスとカメのパラドックスとも言う。

  2. 誕生日のパラドックス
    何人の人が集まると同じ誕生日の人がいる確率が0%以上となるか

  3. エレベーターのパラドックス
    エレベーターはいつも一方にばかり動いているように見える。

  4. ヒルベルトの無限ホテルのパラドックス
    無限に部屋のあるホテルは、満室であってもそれぞれn番目の客室の客にn+m番目の客室に移ってもらうことにより、さらにm人の客を泊めることができる。無限の客がやってきても入室可能。

  5. 親殺しのパラドックス
    タイムマシンで過去に行き、自分が生まれる前の自分の親を殺したとき、自分は産まれてこないことになる。またそうなると自分が居ないために親が殺されない。さらに、親は殺されないため自分は生まれてくる。という循環ができる。

  6. タイムマシンのパラドックス
    タイムマシンで過去に旅をすると、その途中でタイムマシンの製造過程を通過するためタイムマシンは分解してしまう。

社会生活を営む上で、こうした事を考えている人は、他人からは「小難しい人」と思われるかもしれません。

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