A.I.の理想的な運用方法

最近ではA.I.に関する書籍やセミナーなどが至るところで行われるようになりました。
人間の頭脳はるかに凌駕するとも言われ、A.I.が作る世界を懸念する声も少なくはありません。

映画で表現されるようなA.I.の反乱による人類の滅亡後などが危惧されたりもします。

A.I.の性能を追求する研究だけであれば、そうした未来は起こりうるかもしれません。

我々が目指すべきは機械に支配される世界ではなく、人々がより良く過ごすための世界のはずです。

A.I.の性能はこれからますます進化を遂げていくことでしょう。
しかし、それをどう使うかは人間の手に委ねられているのです。

本来、今議論すべきはA.I.がつくる未来ではなく、A.I.はどのように運用していくか、その基本方針が重要だと考えます。

現在のA.I.の出来ることは大きく分けると5つあると先述の「Artificial Intelligenceの考察」で書きました。

今はまだ、認識における機能が中心ですが、その機能がより進化すると・・・

認知→検証→判断

というレベルまで行くでしょう。そして、一つの分野におけるゴールでもあります。

人間の代わりに判断が出せるようになると、まず、医者や弁護士の役割が取って代わられると言われています。まず、医療の面においては、過去の膨大な症例と照らしあわせて判断するわけですから、若手の先生よりもかなり優秀です。しかも機械なので、どんなときにも直ぐに適切な対処方法を示してくれます。判例も同じです。過去の膨大な判例を元に判決を下します。

とは言っても、現段階では医療処置は人の手で行わなければならないので、医者や看護師のサポート的な役割を果たすでしょう。

弁護士の場合はどうでしょうか?裁判に於いては、A.I.に判決を出させたほうが合理的な判断をくださしてくれるでしょう。しかし、情状酌量の余地が合ったとしても、過去の判例からしか判断できないA.I.は、執行猶予も付けずに直ちに実刑判決を出すかもしれません。

もしかすると、SF映画のように人間性を兼ね備えたA.I.が生まれてくるかもしれませんが、現段階でそれは、まだ未知数です。

これから15年の間にA.I.は劇的な進化を遂げることが予想されますが、その時に我々人間がうまく、A.I.を使えていることが重要です。

今でも、パソコンに使われている人がいますが、パソコンもここ20数年の間に急激な進化を遂げ、誰もが自由に自分の可能性を広げることが出来るようになりました。

現段階のA.I.も使い方によっては、面白いことができそうなのですが、一つの分野においてそれぞれが別々に開発し、進化を促そうとしています。

A.I.をうまく使う方法は、役割をもった組織に似ています。

A.I.それぞれが、それぞれの分野においてスペシャリストだとして、そのチカラを120%に引き出すには、それら個体A.I.をマネジメントする能力を兼ね備えた人が必要です。

それぞれの役割が明確で、得意分野をよく理解している場合、彼らに最高のパフォーマンスを発揮してもらうように、環境を整備したりするのが、マネジメントする側の役割でもあります。

でも、これって何だか、会社の社長と社員みたいな関係じゃないかな?

そう思ったので、この概念にA.I. Companyと名づけます。

A.I. Companyは複数のA.I.を組み合わせて複雑な処理をさせることを目的としています。

例えば、画像認識が得意なA.I.とデータマイニングが得なA.I.そして、最適化推論が得意なA.I.を使った場合、ちょっと先の未来を予測できるかもしれません。

こういうことが出来るようになると、周辺警戒をしているのと同じことになるので、自動車事故を人の判断ではなく、未来予測の観点から防げたり、兵器としても自動回避運動が取れたりするわけです。

今はまだ、夢物語かもしれませんが、そうした時代がすぐそこまで来ているのも事実です。