Artificial Intelligenceの考察

NO IMAGE

 

最近ではAIに関する書籍の出版やセミナーなどが至るところで行われるようになり、AIに関しての注目度が高まって来ています。

GoogleのDeepMindやMicorsoftのTay、IBMのWatson、Facebookもヨーロッパに人工知能研究所を開設していたりと、幾つかの企業がAIの研究開発に取り組んでいます。

といっても、AIって一体何なの?そもそも、なにかいいことあるの?
と思ってしまいます。

AIってなに?

AIは「Artificial Intelligence」の略でいわゆる人工知能と訳されます。
人工知能には、人間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする立場、もう一つは,人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場の2つがあるとされます。(人工知能学会

いま研究が行われているのは、後者の立場をとったものが多く、SF映画に見られるような人間以上の知能を持つ機械を作ろうとしているわけではありません。

どんな種類があるの?

大きく分けると下記の5つになります。他にも細かく分けるとたくさんあるような感じですが、それってAIなの?みたいなこともありますので、とりあえずもっともわかりやすいものだけをピックアップ。

  • ニューラルネットワーク
    ニューラルネットワークは、人間の脳を構成する無数の神経細胞(ニューロン)を人工的に構成しようとする仕組みです。1950年ごろにはすでに発表されていましたが、これを実現するにはマシンパワーによるところが大きく、当時のコンピューターでは実現不可能な絵空事のような扱いを得ていましたが、近年マシンパワーのアップにより脚光を浴びています。
  • 画像認識
    GoogleやFacebookが研究をしている分野です。画像や映像を認識したり、画像や映像を加工します。
  • 音声認識
    音声を認識して文章に変換する、音楽や音声を認識してアクションをする、音声や音楽を加工して出力するなどです。AppleのSiriやGoogleの音声認識などが実用化されています。
  • 制御
    周囲を認識し、判断し、制御を行う。上記のAIよりもよりやることがおおいですが、判断の基準は予め決められているが前提です。例えば、目の前に人がいたらブレーキをかけるとか、障害物があれば緊急停止するなど。日産やスバルの車にすでに搭載されている技術です。また、これを発展させると、自動運転が出来るようになります。
  • 最適化推論
    複雑な問題を解決する為のAIです。チェス、囲碁、将棋やコンピューターゲームなどに使われています。ちょうど今年の3月についに囲碁AIが人間を破ったという話がありました。様々なルールを統合して矛盾のない最適な答えを出すことを目的としています。

AIのメリット

簡単に考えてみれば、自動運転技術は「事故が減る」わけですし、目が見えない人でも音声認識を使えば、簡単にメールは打てます。もしかすると、音声認識の技術を使って即時に同時翻訳ができるようになるかもしれません。

AIの最大のメリットは、学習をするということです。

そのうち、「学習はAIでもできる」とかと言う慣用句もできそうです。

人間なら、嫌になりそうな単純で機会的な処理を膨大なデータとしてインプットしたり、膨大なデータから最適な結論を導き出すといったことには長けています。

日本人は義務教育で6年、大学で4年も英語を勉強しても全く身につかないことを、AIは瞬時にできてしまうわけです。

技術的特異点(シンギュラリティ)

コンピューターの性能も上がるので、2045年には人間の知能をAIが超えるという話があります。人間より頭が良くなったら、AIに支配されるとか生活や仕事がAIに奪われてしまうとかそういう不安の声が上がっているのも事実です。

今年が2016年ですから、もう30年切ってるんですよね。
今年生まれた子が30歳頃には、AIが人工知能を超えているわけです。

AIにはできないこと

今はまだまだできない事のほうが多いですが、その内、それも改善されより高度なことも可能となるでしょう。遠い未来はわかりませんが、少なくとも私たちが生きているうちは、AIには「目標をもちその目標を目指して進んでいく」ことはできません。

それは感情も含めた判断・決断が必要とされるため、論理的な結論だけでは導き出すことはできないのです。

しかし、AIがそれをするようなった時点で、いずれMatrixのような世界もありえるかもしれません。

 

 

参考