フラットデザインの考察

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最近、フラットデザインという平坦なデザインが主流です。

いっときの流行かと思っていましたが、どうやらそうではないらしい。

むしろフラットデザインには深い意味があるようです。

まず、フラットデザインについてまだ良くわからない人のために、簡単に解説すると、代表的なのは、Windows8のメトロUIやiOS7など最近良く見かけるアレです。

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Windows8を見た人はなんだかのっべりとしていると思ったかもしれません。

今までのデザインの主流は、より立体的に見せるリッチデザインという手法でした。

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なんとなく、立体っぽくみえます。

なんとなく、フラットデザインの方が後退したデザインのようにも見えます。

しかし、リッチデザインは、そもそも平坦な画面上に擬似的に立体的に見せている手法であり、見せかけであることは間違いありません。

フラットデザインが単なる流行でない理由の一つに「Material Honesty on the Web」という考えが基底にあります。

この概念によって作られた製品は、長い間愛用されるというのです。

原文によれば、イームズチェアを例にしています。

この椅子は80年以上にわたって世界中で生産が続けられていており、素材の質感をそのまま製品のデザインに取り込んでしまうというのもです。

マテリアルオネスティの考え方を元にしているのは、その他にMacBookやiMacが挙げられます。自分も愛用していますが、アルミの削り出しの筺体がとてもCoolで飽きのこないデザインだと思うのです。

こうした考え方をベースにしているのが、フラットデザインです。

擬似的な光源をによるリッチデザインよりも、素材を活かした飽きのこないデザインとしてフラットデザインが取り入れられているのです。

個人的に思うに、タブレットやスマホのユーザーが増え、擬似的な見せ方をしていることによって、非常に使いづらさを感じるようになったからだと思います。

ボタンはもっとシンプルで良いんです。

じゃないと押しにくい。

パソコンで見せる場合は、擬似的な立体感も一つのデザインとして受け入れられますが、スマホやタブレットといったタッチ操作が前提のインターフェースだと、擬似的な立体感がユーザビリティ(利便性)を低下させるのです。

そんな理由からフラットデザインがおそらく主流になっていくのではないでしょうか。