ホームページはHTMLで作られる

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HTMLの成り立ち

インターネットの前身であるARPANETは、アメリカの大学や研究機関が相互にネットワークを接続する事を目的として発足された事は、先程説明しました。

大学や研究機関で扱う主な情報は「論文」です。私が大学時代、担当教授から「良い論文は引用が多い」と指導を受けました。自分の理論を立証するためには、数式で証明するか、もしくは裏付けをたくさん入れるかということです。

この考え方が、HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)という仕様を生み出しました。

当時のHTMLは仕様ではなく、直面していた問題を解決するためのツール群であった。直面していた問題とは、バーナーズ=リーやその同僚たちがどのように情報や進行中の研究を共有するかということである。
(ウィキペディア:HTMLより抜粋)

ようするに、上記のようなものをたくさん入れておくと、説得力が増すということです。また、情報の共有で重要なのは、どこから引用を持ってきたかを明確にすることです。

そこで、それまで使っていたSGMLというマークアップ言語に「ハイパー・テキスト」という機能を取り入れる事によって、HTMLとして確立したのです。
HTMLが確立した経緯こそが、Webディレクションにおいて最も重要なポイントです。

HTML1.0〜4.0までの流れ

HTMLは、HTML1.0から始まり、現在はHTML5が最新になっています。数字からも分かるように数字によって規格を管理し、勧告という形で標準化されていきました。HTML3.2以降はW3C(Word Wide Web Consortium:wwwで使用される各種技術の標準化を推進する為の組織)へ引き継がれ現在に至ります。

HTML1.0は1993年に公表はされましたが、草案の段階で廃案になっております。その後1994年〜1997年にかけてHTML2.0が公表され、同時期にNetscape社が Netscape Navigator 1.0 をリリースし、ブラウザが一般利用者にも広まりました。

また、1995年にMicrosoftがWindows95をリリースし、それと合わせてInternet Explorerがリリースされたことによって、インターネットがもっと身近な存在になりました。

利用者が増えるに従い、より仕様を拡張させ充実させるべくHTML3.0、HTML3.2とバージョンアップを行い、1997年にW3CがHTML4.0を勧告し、ようやくHTMLの仕様がほぼ確定したと言えます。1999年のHTML4.01の勧告を最後に仕様が落ち着いている状況です。

今のインターネット上で見るホームページのほとんどがこのHTML4.01の仕様に従ってつくられています。