デザインの考え方

NO IMAGE

ホームページ制作、各種印刷物、雑誌広告、動画制作、各種販促ツールなど数多くの仕事に携わることが出来たのは、今の会社でなければ決して出来なかった事だと思います。

はじめの頃は、デザインのデの字もしらない全くの素人でしたが、第一線で活躍している人たちのインタビューや書籍、考え方を学ぶうちに、自分なりにデザインに対しての考え方が見えてきたように思います。

自分なりのデザインに関する考え方を、7つにまとめました。

デザインとアートは違う

まず、基本的な考え方として、デザインはアートとは違います。アートは主体性創作物なのに対して、デザインは客体性創作物です。

分かりやすく言うと、

  • アートは、自分の中から生み出すモノ。
  • デザインは、相手があって初めて成り立つモノ。

ということです。

アートは自分本位で、はじめのうちは認められなくてもOKです。そのうち時代がついてくることもあります。

しかし、デザインは人間関係の上に成り立つもので、コミュニケーションの一つのツールと考えても良いと思います。

良いデザインは、良いコミュニケーションを生む。

実際に、生活の面で手に取るものを考えてみてください。機能性や内容などもありますが、価格、機能、内容が一緒であれば最終的には、デザインという要素しか残りません。同じ価格、同じ性能であれば、デザインの良いものを選びませんか?

デザインにはそうした力があります。

世の中にあるもの全てが見本

WEBデザインにしても、印刷物にしても、自分たちが作っているものより素敵だと思うデザインは星の数ほどあります。そうしたものは全て見本となるばかりだけではなく、新しいデザインのヒントになったりもします。

デザインには謙虚であれ

個人的な印象ですが、良いデザインをする人ほど、その人以外のデザインに対しては謙虚な姿勢を持っているように感じます。また、自分の作ってものでも常に改善の余地があると考えているようです。

いくら自分が良いと思っていても、相手があってのものですから、他の人達が良いと思わなければ、それはデザインとして失敗ですから。

デザインは、目的があって初めて成り立つ

デザインの語源はデッサン(dessin)と同じで「計画を記号に記す」という意味のラテン語desingnareです。目標や目的がなければ、デザインは成り立たないのです。逆に言えば、目標や目的が明確で無いものはデザインとは呼ばないと言っても過言ではありません。そういうものは結局、誰にも伝わりませんから。

デザインとは不易流行。

いつまでも変化しない本質的なものと、新しく変化を重ねているものも取り入れていくことを不易流行と言いますが、まさにデザインはその言葉に集約されます。

デザインにはより具体的なイメージが不可欠

相手があって初めて成り立つデザインですが、実は、デザインをする側に明確なイメージがなければ形になりません。

もし形になったとしても、どこかちぐはぐで、まとまりがないものになります。

デザインを依頼する側に明確なイメージがある場合は良いのですが、明確なイメージがない場合、まずはそのイメージから作っていく必要があります。

イメージがわかないものが形になることはありません。

イメージ出来るのは、人間だけです。より具体的にイメージすることが出来れば、それはいつしか形になります。それが、デザインです。

これから、デザインの勉強や仕事をしていく人たちに少しでも役立てば幸いです。