裸の王様の論理

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「お客様は神様です」と一昔前は言っていました。

しかし、神様は結局のところ心が寛大で、何もしてくれはしないのです。

実際のお客様は「殿様か王様です」

殿様という考え方は、まさに日本式といいますか、無礼があったら手打ちにされるというまさに日本人の考え方そのものです。

殿様は偉いわけですが、殿様が言うことには従わなければならないというのが、お客様は殿様理論です。

王様も殿様も大差はありません。違いがあるとすれば、洋の東西ぐらいです。

どちらも偉い訳です。

しかし、皆さんも御存知かと思いますが、「裸の王様」という童話があります。

これは、王様が騙されたという話ですが、営業や販売、マーケティングの見地からすると、まさに真理を案に諭されているとも言えます。

例えば、これを見ている人で、実態のない服を1,000万円で売ることはできますか?

そもそも、それを買ってくれる人は入るのでしょうか?

裸の王様の話の中では、王様がそれを買ってくれたわけです。

マーケティング的な教訓は、ニーズがあれば、売れるということと顧客が満足すれば価格に上限はないということです。

価格に上限を決めないお客様がいるかどうかですが、もし居た場合、満足できるようなモノを提供することが出来れば、1,000万円でも1億円でも払ってはくれるでしょう。

それを信じることができなければ、1億円のモノを売ることはできませんし、1,000万円のモノを売ることも出来ません。

裸の王様を騙した詐欺師は、確信を持っていたに違いありません。この王様なら、騙せると。

人を騙したりすることはよくないことですが、買ってくれると信じることが出来るかどうかで、実は売れるかどうかの差になります。

売れると確信が持てるのもを売ったほうがいいです。

それが、たとえ見に見えない服だとしても。