今重要なのはフリークエンシー

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これだけ、いろんなメディアがあっても、ある情報と接触する機械がなければ、その情報は、一切伝わることはありません。また、一度しか見ていないものというのは、よほどインパクトがない限り、鮮明に記憶には残らないのです。しかも、よほどのインパクトがあったとしても、その記憶は常に残っているわけではありません。

そもそも、人間は忘れるように出来ているのです。

特に、めまぐるしく移り変わりの激しい時代においては、なおさらです。機能のことも満足に思い出せません。

人間の記憶能力が退化してしまっているのか、人間のキャパシティーを遥かに超える情報が常に周りを取り囲んでいるのか。多分、答えは後者でしょう。(馬鹿になっているようにも思いますが)

以前、フリークエンシーというコトについて2つ記事を書いています。

フリークエンシーとクロスメディアの関係性

バナー広告とフリークエンシー

初めて会う人と、知っている人と会うのとでは、人の印象の受け方というのが違うように、広告も同じです。「初めまして」というよりも、「いつもお世話様です」と言った方が印象がいいと思いませんか?それは、相手のことを自分もよく知っているからなのです。

人が、誰かに好意を持つのは、その人とよく顔を合わせているからであって、全く知らない人に好意を持つのは、なかなか難しいです。ただし、何事にも例外はあります。この場合、一目惚れは例外に含まれますが、確率的には非常に少ないわけです。もし多かったら、町ですれ違うほとんどの人と、恋に落ちてますから(笑

世の中、そんな人は稀です。ちょっと、普通じゃないと感じるかもしれません。

企業や商品、サービスについても一緒です。相手に好感を持ってもらおうと思うのであれば、接触頻度を高めればいいのです。

例えば、飛び込み営業をしている営業マンが居たとします。彼は、飛び込みで件数をまわろうと思いますが、同じ場所に何度もいこうとは考えません。一度断られたところには、なかなか行きづらいものです。だったら、別の人が行くというのも手です。会社としては何度も言っているわけですから、2度、3度と来たことを印象づけることは可能です。

個人では難しくても、組織として取り組めば可能なケースはあります。

いまいちピンとこないという人は、恋愛を思い起こしてみてください。

好きな人が出来たとき、あなたはどうしますか?会いたいと思いませんか?しかも何度も。そして、相手のことをもっと知りたいと思いませんか?一緒にいたいと思いませんか?

それを仕事に置き換えて考えてみると、相手に好感を持ってもらうには、自分が相手に対して好感を持つことが大切だと言うことがわかります。相手のことを知りたいと思ったら、直接本人に聞くのが一番です。相手が好きなことや好きなもの、趣味、志向などなど。

また、それを営業だけではなくマーケティングにも応用してみてはどうでしょうか?マーケティング調査というと堅苦しいですが、要するに好きな人(商品を買ってくれそうな人)のコトをもっと良く知りたいと言うことです。だから、直接聞いたり、アンケートをとったりするわけです。そして、そうした人たちに何度も(商品やサービスが)会えばいいのです。

すると次第に、親近感がわき相手もよく思ってくれるようになります。

相手の親近感が持続すれば、それは信用になります。そうした信用を勝ち得ると、いろんなことをはなせるようになるわけですが、それこそがブランディングなのです。大企業も昔から大企業だったわけではありません。始めは数人ではじめ、次第に多くの信用を勝ち得てブランド力をもち、大きくなっていったのです。

中小零細企業も、規模は小さいかもしれませんが、お客さんから信用されているということを前提に考えれば、ブランド力はあるのです。それを広める努力を怠っているか、それともそこまでは考えていないから、大きくならないのです。もしかすると、そもそも大きくなれるようなビジネスモデルではないかも知れません。

ただし、根本は一緒です。

様々な形で、多くの人たちと接することこそが、今は重要なのです。