機能主義社会学の台頭

第二次大戦後のアメリカにおいて、タルコット・パーソンズロバート・キング・マートンら による機能主義が提唱され、社会学全体に大きな影響を及ぼした。特にパーソンズの社会システム論は,社会学における統一理論を築き上げる意図を持って提起 され,多くの社会学者に影響を与え,20世紀半ばにおける”主流を成す見解”となったとされるが、実態がそのようであったのかは大きく疑問である。これは 分野の統一、体系化が実現するかに見えた社会学の稀有な時期であるとされる。

しかしパーソンズの理論は、その科学論的・政治思想的な構想があまりに遠大かつ複雑であったことから、正しく評価されたとは言えず、また、合理的選択論のケネス・アローら が指摘したように、パーソンズ自身が掲げた要求にしたがった理論形成がなされていたとも言えなかった。また、1960年代以降には、「観念的傾向が強い」 「現状の体制を維持しようという傾向がある」「個人の非合理的な行為についての視点が欠けている」などといった、半ば誤解混じりの数多くの批判ないし断罪 を受けることになった。いずれにせよ、結局、統一理論構築にまではいたらず、その後シンボリック相互作用論現象学的社会学エスノメソドロジー紛争理論など、さまざまな立場から独自の視点に立った理論が提唱されるようになった。

出典:ウィキペディア フリー百科事典

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