ウェブ人間論 |梅田 望夫 /平野 啓一郎

ウェブ人間論ウェブ人間論
梅田 望夫 /平野 啓一郎
新潮社 刊
発売日 2006-12-14
価格:¥714(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★


人間がどう変わってゆくのか? 2007-04-30
「ウェブ進化論」の著者梅田望夫と作家である平野啓一郎が、「ウェブ進化の中で、人間がどう変わってゆくのか?」について論じて行きます。二人の相容れない考え方が、議論の中で上手くかみ合い、読む人の関心事に対し、的確に答えてくれる作品になっています。

ウェブの現状或いは近未来について、相対的には、梅田氏が楽観論、平野氏が悲観論といった展開での議論になっています。その中で、平野氏はブログをやっている人の意識を5つに分類しています。

(1)リアル社会との断絶がなく、実名でブログを書き、他のブロガーとやり取りしている

(2)リアル社会の中で十分に発揮できない自分の多様な一面が、ネット社会の中で表現されている

(3)あまり人に公開するという意識なく、一種の日記として書いている

(4)リアル社会の規制に抑圧されていて、本音吐露の場所としてネット世界を捉える独白的なもの

(5)一種の妄想と空想のはけ口として、新たな人格を作ってしまっている

その上で、この(4)(5)の人たちの「2チャンネル」などでの状況を考えると不安があるとしています。

しかし、梅田氏は、それらは一部の人であり淘汰されてゆくという楽観論を展開します。

その後も、本の将来の話など今後の方向性の論議があり、作家である平野氏は不安を吐露する一方で、梅田氏は、ここでも楽観的な未来像を語ります。

今後は、リアルなものとヴァーチャルなものとの組み合わせによって、個々人の差は大きくなるだろうが、同時に生き方も多様化してゆくだろうと締めくくっています。

いずれにしても、最終的には、個人がどう対応するかということに尽きるのでしょう。

対談でこんなに刺激的なものって初めてです。 2007-04-13
面白い本でした。

対談ものって苦手だったのですが、読みやすく、またとてもわくわくして読めました。

二人の世代も仕事も違う人物が話をするというのは、キャッチボールというのか、

質問、回答、意見交換、つっこみ、なるほどという納得、違いの確認が

自然に出てくるということ。

このことってすごいことなんだと、改めて感じました。

一人の著作者ですっごく論理的に書いていったとしても、

問題提起や自分の論理の補完が、

なんというのかちょっとやらせぽかったり、

あれ?こっちからはつっこまないの?

なんて時があったりするところがあるのですが、

それが二人の対話という形式ですっごくスムーズに進んでる。

雑誌なんかの対談って面白くないものが多い。

なんというのか、私はこうです。私はこうです。

って並列的な対話が多くって、からんだり、つっこんだりが今ひとつ弱い。

守ってるというのか。

この二人の間の良さというのか、やりとり、テンポがとてもいいように感じました。

トークショーになりそうなくらい。

なので、とても刺激を受ける部分が多く、素直に頭に入り、

やってみようかって行動に促される波動を感じました。

楽しい時間でした。

どう使う? 2007-03-31
ウェブ進化論が科学技術に焦点を当てた内容に対して、

本書はウェブ進化がヒトへ与える影響に焦点を当てている。

本書にウェブ技術の内容を期待しないほうが良い。

平野氏の考えは私にとってあまりに哲学的で分かりにくかったし、

同氏はウェブ進化をとてもネガティブに捉えているように感じた。

それに対し、梅田氏は常にポジティブ。個人的にも梅田氏の意見に同感であった。

要は新たに与えられた道具をどう使うかだろう。

どんな道具でも使い方次第で白くも黒くもなる。

使用方法は個々人に委ねれれている訳だが、私は梅田氏同様、

良い方向で使う人が多数派になると思う。

web2.0の世界に足を踏み入れていない人へ 2007-03-26
私のようにweb2.0の世界に足を踏み入れたことのない人におすすめしたい本です。

mixiのようなSNSや、blogというネット上の新しい公共空間がまだまだ苦手という人は意外と多いのではないでしょうか。私もその一人です。いや、”でした。”になろうとしているかもしれません。

本書では、すでに「ウェブ人間」最前線の梅田さんと作家の平野さんによって、「ウェブの世界に生きることは人に何をもたらすのか」が、対談形式で語られています。基本的には、その行為の善悪批評よりも、オプティミズムの視点で語られているので読みやすいです。

本書を読むことで、web2.0の世界に足を踏み入れることへの抵抗感はずいぶん緩和されると思います。寧ろ、一度もレビューなど書こうと思わなかった私に「書いてみようかな」と思わせた本です。

できれば、本書よりも先に『ウェブ進化論』(ちくま新書)を読まれることをおすすめします。

6割方面白い 2007-03-22
ウェブ進化論の作者と、芥川賞作家が、今後のウェブに関わる人間の生活・アイデンティティの変化などについての対談をまとめたものです。

リアルにおける自分とウェブにおける自分の関係性はどう考えればよいか、

リアルで報われていない人がウェブに「居場所」を求めることの意味は、など、幾つかのテーマについては興味を持って読めました。

リアルの世界でも、異なるコミュニティの中では違う「自分」だと思っていましたが、

ウェブに存在する様々な可能性に対して、自分がどのぐらいエネルギーを割いて何を目指すのか、 改めて考えなくてはなと感じた次第です。

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この記事は2007/5/1に作成しました。

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