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SEM(サーチエンジンマーケティング)をサービスとして行うにあたって、重要なことは、手順を明確にするということと、ノウハウを持つことです。
SEMは本当に必要としている企業でしか販売できない商材であるがゆえに、コンサルテーションの手法を用いたやり方が一般的ですが、その大まかな流れを図にまとめてみました。

実際このフローであれば、誰でもPPC広告は出せますが、ここでポイントになってくるのが、キーワードの選定です。準備のほとんどの作業をこのキーワードの選定に割かなければなりません。ある程度、キーワードが絞り込めているのであれば、いいのですが、そうしたケースは逆に珍しく自社の強みすら理解していない企業がほとんどです。
だから、コンサルタント業が成り立つわけですが…
このキーワードの選定には、図でも記載してあるようにアクセス解析の結果から得たキーワードをリスト化するというのも一つの手ですが、そのキーワードの転換率を見なければなりません。
本当は資料請求を増やしたいのに、それとは関係のないキーワードばかりが検索にかかってしまっているということも考えられます。検索結果では上位に来るが、それが実際の売り上げに結びつかないというケースも少なくありません。
そのためのSEOであり、SEMなのですが、いい加減な業者だとアクセス数を上げることに一生懸命で、実際の転換率のところまでは考えが及ばなかったりもします。
そんなものに4,50万円も出すぐらいなら、ここでしっかり勉強して無料で売上を伸ばせれば、それにこしたことはないでしょう。
費用対効果を追求するあまりにPPC広告という手法に行き着いたことは容易に想像できますが、必ずしもPPC広告を行ったからと言って売り上げに直結することもないのです。
しかも、メジャーキーワード(ありふれた単語)の料金は、バカ高いです。
ちなみに、「ローン」というキーワードでUFJニコスが1,419円もオーバーチュアに払っていました。(2006.10.12現在)
ワンクリックで1,400円が一気に吹っ飛ぶわけです。(もともと金融関係の料金設定は初めから高めに接手されています。「ローン」の最低入札価格は35円)
次に「ダイエット」というキーワードを調べてみると、これも最低入札価格は35円で、最高入札価格は950円でした。ちなみに、入札しているのは、今、楽天でバカ売れ中の「豆乳クッキーダイエット」2番目のマイクロダイエット公式サイトが301円なのに対して、3倍以上のお金を払っているわけです。
ちなみに、それだけ払っているということは、採算が合っていて費用対効果も十分ということでもあります。確かにお金を払えば、その分だけ費用対効果があるわけですから、資本を持っているところには勝てないわけです。
それでは、単にお金をかければいいのか?というと決してそうではありません。確かに、競争率の高いキーワードに対してお金をかけることは重要ですが、SEMはサーチエンジンマーケティングといわれるように、サーチエンジンのユーザ特性を見極めることによってより高い費用対効果を得ることが出来ます。そもそも、費用対効果に見合わなければ、意味がありません。
日本では7割以上の人がYahoo!を利用していると言われています。その情報だけでSEMを考えるとオーバーチュアを利用すれば言いという安直な結論に達してしまいますが、実はもっと複雑です。GoogleのAdwordsは日本最大のSNSであるmixiで表示されますし、個人サイトや個人ブログではかなりこのAdowrdsが表示されます。mixiユーザは700万人もの登録者がいるといわれていますし、ブログも800万人ものユーザが利用しているといわれています。このことを考えると、オーバーチュアだけがいいとは断言できません。
全く分析が出来ないような状態であれば、とりあえず予算を決めて手当たり次第に効果測定を行っていくのも一つの手です。