Buzz Marketingの危険性

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CNET Japanで「口コミ」マーケティングは悪か?消費者団体、FTCにバズマーケティングの調査を要請という記事を見つけました。
前回、 Buzz Marketingの方法論の抜粋記事を掲載しましたが、すでにアメリカでは問題が起こっているようです。
「いくつかの企業が、製品の宣伝とは無関係を装ったバズマーケターを使い、大規模な詐欺まがいの宣伝行為を消費者に対して行っているという証拠がある」という書簡から端を発しているようですが、結局はサクラの要素が強すぎて、作られた情報だということがばれてしまったということなのだと思います。
仕掛け(トラップ)は見つかってしまっては、意味がありません。そして、ここに仕掛け(トラップ)が仕掛けれらていると言われてしまうと、今後その仕掛け(トラップ)を避けて通るようになるわけです。

バズマーケティングも同じように、口コミを誘発させることが目的ですが、結局その仕掛けを消費者に見破られてしまうと、こうした問題が起こってしまうのではないだろうかと思います。

商売をしている人であれば、やっぱり売上を上げたい。儲けたいと思うわけですが、いかにお客さんを引き込むのか?競合他社からいかにお客さんを引っ張り込むのか?ということが現代社会では、重要になっています。モノや情報が少ない時代であれば、消費者は飢えているので出せば、出すだけ売れたわけですが、モノや情報が飽和状態になっている現在は、消費者は飽きています。
1960年代頃にはもう生活必需品は出そろってしまっており、メーカーでは作るものがなくなってしまっていたといいます。情報もそのころからあふれ始めていました。

インターネットがこれだけもてはやされる理由は、結局、そうしたあふれた情報を一方的に受け取るのではなく、自ら情報を求めることができるからだと思います。
マズローの欲求段階説でいうと、最終段階にも当てはまります。
消費者は、すでに最終欲求段階に到達しているわけなので、営業や販売もそれに合わせた戦略を立てなければならないわけです。
マーケティングの手法も、その欲求段階に合わせた方法論がその都度編み出されていましたし、今注目しているバズマーケティングも、その過程の中に存在しているのです。

結局、マーケティングには常套手段と呼ばれるものはなく、常に変化する顧客のニーズを引き出すことができなければ、意味がないというものなのです。