- 2004年5月27日 22:00
- 2004-2005
最近読んだ本に「ビル・ゲイツの面接試験」というものがあります。はじめは、 あの世界のマイクロソフトの面接試験がどういったものなのか知りたいという好奇心からでした。 別にこれからマイクロソフトを受けるわけではないのですが、あれだけ急成長し、今も尚拡大し続けている理由の一つには、 いかに優秀な人材を確保するかという部分があると思ったからです。
本書の中では、私の求める答えが実際にそこにありました。一つは、「面接」に関する部分ともう一つは、「論理パズル」についてです。
「面接」に関しては、採用を行なう側もされる側にも、参考にはなるかと思いますが、もう一方の「論理パズル」に関しては、 頭の体操と論理的思考を身に着けるための勉強になります。ただ、この本を読んでもマイクロソフトの面接に役に立つかは分かりかねます。ただ、 マイクロソフトがテストでは計れない地頭の良さを求めていることは分かります。その手法として、「論理パズル」を使っていることには、 異論反論もあると思いますし、マイクロソフトでは「ビル・クローン」(ビル・ゲイツに代わる人材。もしくは、それと同様の人材) を採用するためにとっている手法だといっています。
ビル・ゲイツのクローンを採用することが、他の企業において最良のだとは言いませんが、 どういう人材が企業に求められているかの一つの指針になると思います。実際、マイクロソフトの面接試験はシリコンバレーでは有名で、 他の企業でも似たような面接試験方法をとっているといわれています。
プログラマー職に応募した方であれば、「プログラミング適性試験」(現在最も多く使用されているのはIBMのプログラミング適性試験) というテストをしたことがあると思います。あれは、いわゆるIQテストです。ただしその結果を知るすべは無いのですが、 そのテストが出来るとプログラミングが出来るというわけでも、そのテストが出来ないからプログラミングが組めないというわけでもないのです。 (本書でも、IQテストに関する項目が記載されています)では、プログラマーに必要とされているものは何かと問われたときの一つの答えが、 「論理パズル」だったのだということなのでしょう。プログラマーに必要なのは、IQではなく論理性でありアルゴリズム (簡単に言えば論理的思考方法)であるといわれています。一見不可能と思えることや、答えの無い問題を解くことは、 プログラミングを組む際には必要な発想なのかもしれません。
そして、この論理性は、プログラマーだけが必要とされているわけではありません。 知的生産活動を行なう全ての職業に対して必要とされている部分だと思います。 実際の仕事は答えの無い問題を解くのと同じ事を毎日繰り返さなければなりません。テストには、答えが用意されていますが、 こうした問題には必ずしも正しい答えが用意されていることはありません。こうした問題において重要なのは、 その答えを導くことが必要となるからです。
終始、本の紹介と感想文になってしまいましたが、社会心理学の用語で「属人的発想」と「属事的発想」というものがあります。
属人的発想とは、奥様方に人気のある昼間のテレビでピーマンがいいと言っていたから、
その日の晩御飯はピーマンづくしになっってしまうことをいい、逆に属事的発想とは、
みの○んたなどといった人に関係なく事実のみに即して対応が取れることを言います。
良し悪しは別として、本書のタイトルからして属人的発想であることは言うまでもないので、
嫌いな人は絶対手に取ることの無い本になるかもしれません。
最後に、本書に載っている問題をいくつかご紹介します。
Q1.マンホールの蓋が四角ではなく丸いのはなぜでしょう?
Q2.鏡が上下ではなく左右を逆転されるのはなぜでしょう?
Q3.ビル・ゲイツの浴室を設計するとしたらどうしますか?
これらの答えは、本書で解説つきでありますので、ご興味ある方はご覧ください。
ビル・ゲイツの面接試験
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