仕事とは?

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先日、ドラッガーの「仕事の哲学」という本を読んで、実感として感じたことがあります。それは、「仕事は責任である」ということです。
仕事が大変だと思うときはいつも、責任が果たせそうもない時です。それは、自分の技量が足りないのか、
その仕事が良い仕事といえないかは分かりませんが。

例えば、会社には役職と言うものがあります。部長・課長・係長などと言うものです。役職はその分だけ責任も高くなりますが、
その反面権限も広がります。自分に与えられた「責任」を果たすからこそ、その分が給与という形で反映されるのです。

ただ、自分の責任を果たせないくせに権限のみを行使し高い給与を得ている人たちもいます。経済全体が順調なときは、
黙認されますが不調になるにつれそういった人たちは、会社にとって負担となる事はもちろん、多くの人に迷惑をかけることになります。
その場合は「仕事ができない人」というレッテルが貼られてしまうでしょう。

そうなってしまってからでは、信用はがた落ちですし取り戻すことは難しくなってしまうでしょう。

これらのことは、学生の方は言葉として理解できると思いますが、経験がないため実感として理解できないでしょう。
そのためのインターンシップと言うわけですが、まず仕事とは何かということを言葉として理解し、経験を経て実感してもらいたいのです。

責任を果たすことで初めて自由が手に入れられる。

昔、父親に対して「僕の自由だろ!」というと、「何も責任を果たしていない奴が、自由を主張するな!」とよく怒られました。

その頃は「何でも自分勝手にできることが自由」だと思っていましたが、今となってはその言葉の意味がやっと理解できます。

それは、自分が仕事をし始めるからなのでしょう。

その日暮らしで楽しく生きれれば、それはそれでその時は楽しいのかもしれません。それがその人にとって幸せなのであれば、
別にかまわないと思います。あくせく働き、何かに追われ毎日を過ごしている生活より、自然の流れに身を置き、
その流れにあわせてゆっくりと生活するというスタイルもあります。

何を求めるかは人それぞれだと思いますが、自分にとって何が幸せなのか、自分は何を求めているのか、
何事もなく平穏無事に生活する方が良いのか、常に刺激的な環境で、新鮮な生活を送るのか、その答えは、
今の段階では殆ど誰もわからないでしょう。

ただ、経験することによって見えてくるものを、いかに吸収し自分の糧にできる人間になれるかを真剣に考えてください。

仕事で責任を果たせるようになると言うことは、社会においても同様のことができると言うことです。
20歳になったからと言って成人するわけではありません。 18歳でも、19歳でもこのことを理解させしていれば、
既に成人しているのでしょう。逆に言えば、30歳でも40歳でもこのことを理解できていない人は、全く大人になっていない(成人していない)
と言うことです。

仕事に対する考え方は、人それぞれ違うことでしょう。ただ、仕事を責任と考えたときいい加減な気持ちで仕事はできなくなると思います。